SPコース(0824.2003)

2003年の8月下旬に護身術コースを実施した。
朝一番にフィールドアスレチックで汗を流し、たっぷりとウォームアップしてからコース開始。本業とも関連するコース内容でもあり、各々の動作に法律的な意味合いを持たせながらテクニックを身につけていく。脅威は程度ごとに細かく分類され、個別のケースごとの対応手順を繰り返し体に叩き込む。

ウォームアップと参加者の体力測定に利用したアスレチックコース

小学生用のシンプルなステージで一見楽勝に思える。ところが上半身と下半身をバランスよく酷使するチャレンジコースで、もちろんタイムトライアル。1周→2周とストレスが増えていき、どの参加者も悲鳴をあげていた。
トライアル中

網や綱を平行に移動する。能率を考えて足運びを調節しないとバランスを崩し上半身でぶら下がることになり、タイムが落ちる。動きつづけていないと大量のヤブ蚊に集中爆撃されることになる。
ネットを上る参加者

たがが4mのネットでも頂上を越える時には恐怖を感じる。SEALの選抜コースのネットは高さ20mでネットの網目が大きい。降りられなくなる者もいるんじゃないかな。
確保した瞬間

柔道などと違って護身術にルールはない。立ち技中に相手の関節を取り、ねじり倒せば良い。手首と肘・肩をきめられ仰向けに倒された参加者が悲鳴をあげている。
ガチンコ対決

スポーツチャンバラのエアー式の得物をバトンに見立てて対決する。叩かれても痛くはないが、むかつく程度に赤くなり、闘争心に火がつく。バトンを使う護身術では頭部のアタックは禁止で打撃点は四肢に限定される。この画像では刃渡り60cmの小太刀を持つ暴漢と長さ43cmのバトンを持つ者が対決している。右手のコンバットライトは相手の動きを一時的に止めるのに効果絶大で最高のバックアップになる。
2対1

バックアップが高い位置からM6(250ルーメン)を照射してくる。目が眩んで手前の者が何を持っているのかも分からない。実際にはもっと強烈な閃光で、相手の上半身が見えなくなる。目線を下げて対決することになるが、横から振り回されるバトンが目前に来るまで見えない。

フルコンタクトのガチンココースは楽しい。
もちろん事故がないよう調節し、スケジュールにも余裕を持たせているが、ガチンコ対決ではどの参加者も燃える。今回試験的にスポーツチャンバラの得物を使ってみたが、とてもよかった。剣道の打撃(当てるだけ)と異なり、振り抜く(切る)ことができるためリアルさを追求できる。もちろんバトンの場合は振り抜きは厳禁だが打撃点と適正距離を体で学ぶことができる。


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